ハッピー君
教室に入ってくるなり元気いっぱいのハッピー君。今日のレッスンは、彼が大好きな独自の「得点システム」で賑やかに始まりました。100点、120点、さらには1兆点まで飛び出す盛り上がりです。けれど、テンポが速い曲の難所に差し掛かると、指がもつれて思わず「あーっ」と声が出てしまいます。「頑張らないー!」と少し甘えて照れ隠しをしたり、首をひねりながら少し自信なさそうに鍵盤を見つめたり。速く弾きたい気持ちと、上手く動かない指との間で葛藤している様子が伝わってきました。
「1回聞いてみようか。ゆっくり、つまづかないようにね」 焦るハッピー君に優しく寄り添い、隣でトントンと心地よいリズムを叩きながら声をかけました。手に集まっていた余計な力をフッと抜いて、1音ずつ丁寧に響かせるコツを伝えると、すーっと表情が和らぎます。滑らかに指が動き、音が美しく繋がった瞬間、レッスン室の空気がガラリと変わりました。
ラピスちゃん
続いてやってきたラピスちゃん。手のフォームを「きつねさん」や「くまさん」にお茶目に例えながら、楽しくウォーミングアップをして「ピアノひけるよジュニア1」のレッスンへ進みました。「きらきら星」から「こぎつね」へと順調に弾き進めていきましたが、「ふしぎなポケット」でぴたっと指が止まります。 3の指(中指)から1(親指)、5(小指)、そして再び3(中指)へ……。大きく指を飛ばさなければならないメロディに、「指がどこかに行っちゃう」と言わんばかりに不安そうな顔で見つめ、鍵盤の上で指を固まらせていました。
「指を無理に開こうとしないで、手首をふんわり浮かせて、次の鍵盤へお引越しさせてあげようね」 そう声をかけ、手首の力を抜いて軽やかに鍵盤を渡るイメージを一緒に練習しました。深呼吸をして挑んだ再チャレンジ。3→1→5→3と指が滑らかに飛んで綺麗なメロディが響いた瞬間、「できた!」という驚きと共に、ラピスちゃんの顔にポッと咲いたような笑顔がこぼれ落ちました。
ソラ君
元気に入ってきてくれましたが、ピアノを弾き始めてしばらくすると、少し手が止まりがちになり表情が曇ってしまいました。「実はお腹がキリキリ痛くて……」と、ぽつりと教えてくれたソラ君。「せっかく来たからピアノを弾きたい」という頑張りたい気持ちと、体に力が入らない辛さとの間で、どうしていいかわからず困ったように鍵盤を見つめていました。
「無理してピアノを弾かなくても全然大丈夫だよ。今日はゆっくり、音のパズル(ワークブック)で遊ぼうか」 そう優しく声をかけてピアノから少し離れ、机に向かってノートと鉛筆を用意しました。「無理しなくていいんだ」と分かった瞬間、ソラ君の肩の力がフッと抜けて安らいだ表情に。音符のクイズや「ト音記号」「ヘ音記号」の書き取りを始めると、持ち前の集中力を発揮して目を輝かせ始めました。「あ、これドレミの仲間だ!」と音の仕組みに気づいてスラスラと鉛筆を走らせた瞬間、体調の不安を忘れるような誇らしげで晴れやかな笑顔が広がりました。
体調が万全ではない中でも「音楽を楽しみたい」と教室に来てくれたソラ君の気持ちがとても嬉しかったです。無理をせず、その日の体調や気分に寄り添いながら「できた!」の喜びを感じられたことは、とても大切な時間になりましたね。次回は元気な笑顔で、また大好きな音をたくさん響かせてくれるのを楽しみにしています!
ミホさん
「今週は練習するのがすごく楽しかったんです!」と笑顔でレッスン室に入ってこられた大人学習者のミホさん。けれど、いざ楽譜を開いてキーが変わる難所に差し掛かると、指先がピタリと止まってしまいました。 楽譜に敷き詰められた調号(フラットがなんと7つ!)と複雑なペダリング。「手がどこへ飛べばいいのかわからない」「ペダルを踏むタイミングと指の動きが噛み合わない」と、戸惑いながら鍵盤の上で指を迷わせ、どこか申し訳なさそうに小さく首をひねっていらっしゃいました。仕事や家事の合間を縫って練習してきたからこそ、「正しく弾きたい」という強い思いと焦りが、手に少し力を入らせていたようです。
「あちこち手を探しに行かなくて大丈夫ですよ。右手が弾き終わったその場所に、スッと左手が入ってくるだけでいいんです」 焦るミホさんの動きを優しくほどくように、手とペダルの動きを分解してお伝えしました。さらに「フラットが7つ並んでいて難しく見えますが、実は法則があって音の動きはとてもシンプルなんですよ」と楽譜のからくりをお見せすると、目を見開いて「あ、本当ですね!そういうことだったんだ」とパッと表情が明るくなりました。 手首の力を抜き、ポジション移動の「お引越し」がスムーズになると、響き渡る音が驚くほど豊かで滑らかなものに変化。音の重なりが美しく部屋いっぱいに広がった瞬間、ミホさんの安堵と喜びに満ちた笑顔が弾けました。
忙しい日常の中でピアノと向き合い、「楽しい」と感じながら一つひとつの難所をひも解いていく姿勢は、本当に素晴らしいです。楽譜の見た目の複雑さに惑わされず、音が繋がった瞬間のあの澄んだ響きは、ミホさんの努力の結晶そのものでした。次回もその美しい音色を一緒に楽しめるのを心待ちにしています。
タツキ君
部活帰りに少し疲れた足取りでレッスン室にやってきた中学生のタツキ君。ラグビー部に所属する彼は、この日グラウンドを10周も走り込む厳しい体力作りを終えたばかりでした。汗をぬぐいながら鍵盤に向かいましたが、部活で痛めた指と体全体の疲労からか、指先が思うように独立して動いてくれません。 特に「中指→薬指→中指」と細かく指を交差させるテクニカルなフレーズで、「指がもつれる……」と悔しそうに顔をしかめ、鍵盤を前にため息をついていました。ハードな運動で体に残る疲れと、指が動かないもどかしさの間で葛藤している姿が印象的でした。
「部活でそれだけ走ってきた後なのに、こうやって鍵盤に向かっているだけでも本当にすごいよ。指を焦って動かそうとしないで、音を出す前から次の指を鍵盤の上にそっと準備しておこうか」 まずは頑張りをしっかりと受け止め、右手だけに集中してテンポを落とし、指の準備の意識を伝えました。タツキ君が深く息を吐き、準備をしてからそっと指を下ろすと、もつれていた指が見違えるように滑らかに動き始めました。 さらに、次回挑戦するバッハゆかりの曲について「次は左手が主役になってメロディを奏でる、新しいスタイルに挑戦してみよう」と声をかけると、瞳にグッと熱が戻り、「やってみたい!」という力強い意欲が音に宿っていきました。
部活で限界まで体を動かした後に、集中力を切らさずピアノに向かうタツキ君のガッツにはいつも感銘を受けます。最初は重たそうだった指先が、コツをつかんでしなやかに音を紡ぎ出した瞬間、たくましい成長を感じました。文武両道を体現するその情熱を、これからも全力で応援していきます!
【講師からのメッセージ】
5人とも、それぞれがぶつかった小さな壁から逃げずに、自分のペースでしっかり乗り越えてくれました。自分の手で音を変えられたときのあの眩しい笑顔は、講師として何よりの喜びであり宝物です。
「できた!」という自信を胸に、次はどんな素敵な音色を聞かせてくれるのか、今から次回のレッスンが楽しみで仕方がありません。
🎹教室へのお問い合わせ・体験レッスンのお申し込み
東伏見教室・玉川上水教室・小川駅前教室では、土曜・日曜もレッスン生徒を大募集中です♪
ピアノや声楽・ボーカル、フルート、サックスなど無料体験に是非お申込み下さい。
♪無料体験に申し込む♪
「うちの子も楽しく通えるかな?」「実際のレッスンの雰囲気を知りたい」など、気になることがありましたら、公式LINEよりお気軽にご相談ください。
教室の最新空き状況や、無料体験レッスンのご案内もLINEでお届けしています。
▼ 公式LINEのお友達追加はこちらから
![]()

コメント