ピアノを弾くとき、一生懸命になるほど手や肩に力が入ってしまうことがありますよね。力強さを表現したいわけではないのに、なぜか音が重たくなったり、思うように指が動かなくなったり……。
レッスンではそんなとき、「1拍目にだけ重みを乗せてみよう」「鍵盤を叩かずに力を抜いてみよう」といった言葉をかけることがあります。ほんの少し意識を変えて余分な力を抜くだけで、さっきまで固かった音がふっと解け、軽やかで広がりのある音色へと変わっていく瞬間があります。
本日のレッスン日記では、言葉ひとつで音が柔らかく変化した生徒さんたちの出来事と、日々の頑張りの様子をお届けします。🌸
🎵ハーヴィー君
指使いのウォームアップを行った後、和風な響きのニ短調の曲に取り組みました。弱記号の直前にある「ミ」の音を一瞬だけ強く出してすぐに音量を落とす表現で、音量の切り替えが難しく止まってしまう場面がありました。そこで、強弱の変化をつけるタイミングと手元の力を抜く意識を伝えたところ、音の強弱に自然なメリハリが生まれ、演奏途中で止まる回数も減って全体の流れが揃ってきました。🌸
ほぼ綺麗に仕上がってきたので、今できる表現を丁寧に重ねられていて素晴らしいです。次回に向けて、やってみたい行進曲などをYouTubeなどで聴いて探してきてもらう約束をしたので、新曲選びも楽しみにしています。✨
🧸メイちゃん
指の体操のあと、『ともだちさんか』ではワニがパクリと食べるような様子を音で表現して楽しみました。続いてブラームスのワルツに入りましたが、伴奏の2拍目や3拍目の音が強くなってしまい、全体が重たく聞こえてしまう場面がありました。1拍目に重みを乗せて後ろの拍は軽く抜くように声をかけると、音の重さのバランスが整い、ワルツらしい軽やかさが出てきました。🌿
リズム打ちの練習も手拍子を交えて最後まで集中して取り組めましたね。次回は左右の手の動きを合わせて、曲全体の流れを止めずに弾けるように練習していきましょう。🎶
🎨ピース君
学校行事の帰りだったためレッスンの終わりの短い時間での練習となりましたが、中間部の「ラドシラ」が入るフレーズを中心に取り組みました。左手で隣の鍵盤の音に触れてしまったり、右手の指使いでつまずいて流れが止まる場面がありました。片手ずつ取り出して指番号を確認し、ゆっくりテンポを落として弾くよう声をかけたところ、左手の余分な音が入らなくなり、最後は両手で落ち着いて弾くことができました。🍁
限られた時間の中でも集中して指の動きを修正することができましたね。次回は曲の始めからの流れの中で、この難所を止まらずにスムーズに繋げられるよう取り組んでいきましょう。🎹
🐱ナディアちゃん
バーナムの指のストレッチを行った後、『マイ・ボニー』の曲を練習しました。左手の伴奏に力が入りすぎてしまい、響きが重く暗くなってしまう場面がありました。鍵盤を強く叩かずに力を抜き、音を柔らかく伸ばして響かせるよう伝えたところ、力加減が調節されて音が引き締まり、全体の雰囲気が明るくなりました。鍵盤を磨くお手入れの様子を気にしながらも、集中して耳を傾けていました。🧼
音の響きが整い、両手で通して弾けるようになってきましたね。次回は途中で立ち止まることなく、より滑らかな流れで最後まで通せるように仕上げていきましょう。🎵
🌙ルナちゃん
体調を崩していたこともあり久しぶりの練習となりましたが、学校の卒業式で演奏する楽曲の準備と合わせてショパンの『華麗なる大円舞曲』に取り組みました。右手の和音や装飾音が入るタイミングや、フラットが多く付く左手の伴奏部分で指が迷い、演奏が止まってしまう場面がありました。片手ずつに分解してテンポを落とし、和音の構成と指の運びを一つずつ確認したところ、左右のタイミングが噛み合い音の流れが繋がるようになってきました。🍃
体調が万全でない中でも集中力を切らさずに課題に向き合えていて感心します。次回からはしっかり時間を確保して、さらに細かな表現まで形にしていきましょう。🎹
💎イーサリアムさん
『朝』の曲を中心に練習を進めました。拍に合わせて「1と2と3と4と」とカウントを取りながら弾く際、後半のトレモロ部分やオクターブ下を弾く記号が出てくる箇所でテンポが乱れる場面がありました。声に出してカウントを保ちながらゆっくり片手ずつ練習し、トレモロでの指の交互の動きと反復記号による移動位置を確認したところ、余分な力が抜けてトレモロの音が揃い、拍感が安定してきました。☕
カウントを意識しながら丁寧に構造を紐解いて演奏してくださっています。次回は反復記号を含めた曲全体の流れを、一定のテンポでスムーズに繋げられるよう進めていきましょう。🎼
🎓テディくん
スケールとアルペジオの練習では、薬指(4の指)を使う際に手の甲が潰れ、背筋に余分な力が入ってしまう場面がありました。関節を支えて無駄な脱力を意識するようフォームを修正したところ、指の動きが軽やかになりました。新曲視唱では、ニ短調の課題において主音の感覚を保ちながら3度や6度の音程の役割を感じて歌う練習を行い、音高のイメージを明確にしました。また、4声和声の課題の書き取りも合わせて確認しました。📘
身体の使い方や音程の役割を意識しながら、一つひとつの課題に真摯に向き合えていますね。受験本番に向けて、基礎のフォームとソルフェージュの精度をさらに高めていきましょう。🌟
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