👑 クレオちゃん
あいにくの雨模様だったこの日、教室のドアをそっと開けたクレオちゃんは、なんだか少し気恥ずかしそうでママの後ろにちょっぴり隠れるような様子でした。お外で思いきり走れなくてお疲れぎみだったのかな、少し背中も丸まって元気がなさそうに見えました。☔
そこでまずはママにもすぐそばで見守ってもらいながら、「うさぎのかくれんぼ」や「お野菜の歌」からレッスンをスタートしました。「好きなお野菜はなあに?」と尋ねると、ニンジン、トマト、大根、キャベツ、トウモロコシ、小松菜と、目を輝かせて教えてくれたクレオちゃん。「じゃあ、ちょっと苦手なものは?」と聞くと、小さな声で「ピーマン…」と教えてくれました。そこで、大好きな野菜のときは元気いっぱいのリズム、ピーマンのときは鍵盤をふたつ「ドッドッ」と叩く特別なルールを作って演奏してみたのです。さらに「どんぐりさん」が出てくる曲ではドの音を探し、「時計の歌」では静かな時計や力強い時計の音を打鍵で描き分けていきました。🫑
さらに「猫のミミちゃんの冒険」のお話に合わせた演奏では、ポチ君やピコちゃんなど動物たちが登場するたびに、クレオちゃんは物語の世界へ引き込まれていきました。最後にちょうちょに案内されておうちに帰り着くころには、最初の恥ずかしさや疲れはすっかり吹き飛び、鍵盤の上で弾むような笑顔とハキハキとした音が戻っていました。冒険を終えた後のクレオちゃんの表情は、とっても誇らしげで素敵でした。🦋
クレオちゃんへ 自分の気持ちや大好きなものを音で表現する楽しさに、しっかり気づくことができた素晴らしい時間だったね。心がほぐれたときのクレオちゃんの音は、とっても温かくてキラキラ響いていたよ。次回も音の冒険を一緒に楽しもうね。🌟
🏎️ トミーくん
ユーモアたっぷりの挨拶で部屋に入ってきたトミーくん。鍵盤に向かう前からとびきりのパフォーマンスで場を和ませてくれましたが、いざオッフェンバックの『天国と地獄』に向き合うと、指使いやテンポのコントロールに少し苦戦している様子が見られました。🏎️
そこでトミーくんの大好きな採点ゲームを取り入れ、「右手単体で99点!あともうちょっとで100点のテープに鼻の毛が届きそう!」と声をかけながらテンションを高めていきました。両手で合わせる段階では「まずはじっくりゆっくりね」と声をかけ、指番号を一つひとつ確認。すると、最初はちぐはぐだった動きがみるみる繋がり、点数も50点、80点、90点と急上昇していきました。途中で本物のカンカン踊りの高速ステップ動画を一緒に見ると、「人間の足とは思えない!」と目を丸くして集中力スイッチが完全にONになりました。🥊
そこからのトミーくんのゾーンに入った集中力は圧巻でした。指先を軽やかにコントロールし、速いテンポでも崩れずに両手で見事な演奏を弾ききって100点を獲得!ゆっくり丁寧な練習こそが華やかなスピードを生むという感覚を、自分の体でしっかりと掴み取ってくれた感動的な瞬間でした。💃
トミーくんへ スイッチが入ったときのトミーくんの集中力と音のスピード感には本当に驚かされたよ!自分でコツを掴んでゴールまで駆け抜けた姿、最高にカッコよかったな。🏆
🐥 アーヴィンちゃん
静かに椅子に腰かけ、真面目な表情でワークブックを開いてくれたアーヴィンちゃん。音符の読み書きはとても正確で優秀なのですが、鍵盤に向かうと少し体に力が入り、拍を「数字のカウント」として頭で処理しようと硬くなっている様子が見受けられました。🐥
そこでまずは音符の足し算ワークで頭をほぐしたあと、3拍子の感覚を身体で覚えるために「膝・手・お休み」と身体を動かすリズム打ちを行いました。さらに「イルカの曲」を弾く際、「イルカはお魚ではなくて、お母さんのおっぱいを飲んで育つ哺乳類の仲間なんだよ。赤ちゃんと一緒に海を気持ちよく泳ぐんだよ」とお話ししたところ、アーヴィンちゃんの瞳が好奇心でパッと輝きました。🐬
その知性あふれる気づきは、すぐに指先へと伝わっていきました。ただ鍵盤を押すだけだったド・ミ・ソの和音が、まるで大海原を優雅に泳ぐイルカの背中のように、柔らかくふわっと空間に広がる美しい響きへと変化したのです。力みが抜け、音が生き生きと歌い始めた瞬間のドラマには、思わずうっとりしてしまいました。🌊
アーヴィンちゃんへ 知りたいという気持ちと、それを音に込める豊かな感性が組み合わさった素晴らしい演奏だったよ。アーヴィンちゃんの奏でる和音は、とっても優しくて綺麗だったな。次回挑戦する2拍子の曲も、どんな表情を見せてくれるか今から楽しみだよ。🌈
🌺 ローレンちゃん
「もっと上手になりたい!」という強い情熱を持ってレッスンに臨んでくれたローレンちゃん。しかし、音をしっかり出そうとするあまり、肩や肘に力が入って上がってしまい、1の指(親指)で鍵盤を強く叩きつけてしまう癖が体に出てしまっていました。🌺
そこで「肩と肘の力はスッと抜いて、背中をピンと伸ばそう。手首だけを羽のようにポイッと優しく上げるんだよ」「手の中におうちを作って、割れやすい卵をそっと抱くように指を使おうね」と、身体の使い方を丁寧にアプローチしました。先生と2オクターブ離れた位置で「ブンブンブン」や「ちょうちょう」を連弾しながら弾くと、肩の脱力ができたことで、硬かった打鍵音が丸く深く響くきれいな音色へと一変しました。🐝
さらに私がワークの採点をしている間、ローレンちゃんは自分から鍵盤に向かい、習っていない「ジングルベル」を見事に弾いてみせる頼もしい姿を見せてくれました。その素晴らしい意欲と上達の早さから、次回からはレッスン時間を拡大して、本格的なコンクール課題曲や発展的な曲へ挑戦していく約束を交わしました。🔔
ローレンちゃんへ 自分の身体と向き合い、音色をどんどん美しく変化させていく探求心には本当に感心させられたよ。自分から進んでピアノを楽しむ姿、とっても輝いていたよ!時間が増えるこれからのレッスンで、ローレンちゃんの音楽がさらに羽ばたいていくのが楽しみでたまらないよ。🎹
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